マイタウンマップ・コンクールで入賞 - その2(光ヶ丘中学校)

桃花台ニュータウン内にある篠岡小学校のサッカー部を母体にした少年サッカークラブ、「篠岡ガルーダ」。このクラブの公式ブログを見て知ったのですが、(財)情報処理教育研修助成財団が主催するマイタウンマップ・コンクールで、光ヶ丘中学校の生徒の作品が、3年連続で入賞したそうです。

中日新聞を見て・・・・(篠岡ガルーダ)
第13回 受賞作品(マイタウンマップ・コンクール)
快挙!マイタウンマップコンクール3年連続(光ヶ丘中学校)

なお受賞作品は、下記のリンク先のページです。

「桃花台百話」 ~消えたピーチライナー~(光ヶ丘中学校)

最後に、この作品に対する感想を、書こうと思います。

第1章~第7章までの写真などは、資料的価値があると思うので、その点はとても評価できる作品だと思います。ただアンケートやその他一部に見られる文章が、とてもひどいと思いました。なぜなら、常に「桃花台線(ピーチライナー)は住民に必要とされていた、素晴らしい乗り物だった。」と言う結論ありきでまとめられており、現実とはかけ離れたものだからです。
例えば、「Q.3 今までに何回くらい利用しましたか?」と言う質問の結果ですが、
1回以上 → 7%
5回以上 → 17%
10回以上 → 47.1%
30回以上 → 26%

無回答 → 2.9%
これを受けて、結論では「廃線になるまでに30回以上もの乗車を繰り返し長く慣れ親しんでいた人が多くいました」としています。
この表現は、どう考えてもおかしいです。なぜなら桃花台線が運行されていたのは、約15年間です。単純に計算しても、"30回未満の人は1年間に2回以上乗車した事がない"ことになります。それが全体の約70%いるわけで・・・。私にはこの点から見ても、桃花台線がいかにニュータウンおよび周辺住民に必要とされていなかったかが、判かると思います。

ちなみに、桃花台ニュータウン住民のうち桃花台線を普段から利用していた人の割合は、「桃花台線あり方検討委員会」の資料によれば、2005年度は約6%だったそうです。約94%の人が、普段まったく利用していなかったことになります。しかもこの割合は、開通初年度を除く数字の中で、もっとも高い数字です。

参考資料:桃花台線のあり方に関する提言(※PDF形式)

あとアンケートの結論部分には、こう書かれています。
廃線に反対の理由の項目では、ピーチライナーが単なる交通手段としてだけではなく、「桃花台のシンボル」として、桃花台、ひいては小牧市の一部として親しんでいた人々が多くいることも分かりました。
ここで使われている「シンボル(symbol)」と言う言葉の意味は、
1 象徴。表象。
2 ある意味をもつ記号。数字・言葉・身ぶりなどもいう。
(Yahoo! 辞書:大辞泉)
となります。また「象徴」とは、
抽象的な思想・観念・事物などを、具体的な事物によって理解しやすい形で表すこと。また、その表現に用いられたもの。
(Yahoo! 辞書:大辞泉)
しかしこのアンケートの結論に書かれている「シンボル」は、辞書には載っていない別の意味で使われている言葉でしょう。ただ単に、「(街の中にある)大きくて目立つ建物」と言う意味もあるでしょうが、おそらくそうではないでしょう。私なりの言葉で翻訳するならば、「みんなが大事にしなければならない、大切なもの」とか、「みんなが大切におもっているもの」と言った感じでしょうか。この場合、「みんな」とは、「ニュータウンおよび周辺住民全員」を表しています。
桃花台ニュータウンおよび周辺住民のほとんどは、普段まったく桃花台線を利用していませんでした。そのため大事にしなければならない物だったとはとても思えません。またほとんどの住民は、なくなってもまったく困らなかった事でしょう。
「桃花台線は、桃花台のシンボル」とか「桃花台・小牧市の一部」と考えていた人が極少数いたのは知っています。しかし"そうは考えてなっかった人が圧倒的多数"と言うか、小牧市民およびニュータウン住民のほとんどだったわけで・・・。だからこそ、廃止反対運動や利用促進活動が、まったく起こらなかったのだと思います。

おそらく作品を作成した生徒は、周囲の一部の大人達や先生達にとって都合の良い結論をあらかじめ設定しておいて、そこへと結論を導く事で、自分達の保身をはかったのだと思いますが。ただ、もし本当にそう思っているのだとしたら、生徒たちはもっと現実を直視すべきだと思います。また先生や大人達も、もっと現実を直視すべきだと思います。

あとこのような「~のシンボル」と言う意見を持つ人達には、私はかなり警戒しなければいけないと思います。なぜならこの種の意見を言う人は、他の人にも同じ価値観を強要する傾向にあるからです。また「自分たち以外の人に迷惑をかけても、一向に構わない」とも考えているからです。


それとこのアンケートには、不思議な答えがいくつかあります。

例えば「Q6. ピーチライナーは便利だと思いますか?」と言う質問なのですが、約88%の人が「便利だ」と解答しています。逆に「不便だ」と解答した人は、約10%でした。
何を持って"便利"とするかは人それぞれですが、ただこの解答者に対し、もし「便利ならば、なぜみんなは普段利用しないのですか?」と質問したら、何と解答するでしょう?おそらくほとんどの人は、答えに窮するでしょう。また「不便だ」と言う意見に変える人もいることでしょう。

また「Q7. ピーチライナー廃線に賛成ですか?反対ですか?」では、73%の人が反対しています。逆に「賛成」と答えた人は、21%でした。
ただこの質問で廃止反対と答えた人が、どこまで真剣だったかは、おおよそ想像がつきます。おそらくほとんどの人は、真剣にそうは考えていないことでしょう。なぜなら廃止が取り沙汰された後、ニュータウンおよび沿線住民による廃止反対運動や利用促進活動は、まったく行なわれなかったからです(新聞報道によれば、桃花台新交通本社に対して廃止に関する問い合わせの電話も、1本もかかってこなかったそうです。)。

それと、もし存続となっていたら、料金の値上げは避けて通れない事でしょう。廃止前の試算では、"運賃を現状(小牧駅-桃花台東間:250円)の2.5倍(625円)にし、かつ年間約2億5千万円の税金投入"または"ニュータウン住民は年間数万円の費用負担"となっていました。この試算を含めて、「存続させますか?」と言う質問をすれば、大半の人は「廃止」に変わる事でしょう。なぜなら「Q10 ピーチライナーの長所と短所」で、短所の一番に挙がっているのが、「料金が高い」だったからです。3年ほど前に250円まで値下げされた状態ですら、「料金が高い」と言う意見が多くあるのですから、これが"625円"や"年間数万円"なんかになった日には、誰も乗りたいと思わないことでしょう。

桃花台新交通桃花台線(Wikipedia)

マイタウンマップ・コンクールで入賞(光ヶ丘中学校)(桃花台新聞)

幼稚園、学校(桃花台 便利リンク集)
各種団体(桃花台 便利リンク集)
公共交通機関(桃花台 便利リンク集)
[ 桃花台線関連の記事(桃花台新聞)]
分譲住宅の価格に、「桃花台線の建設費」が上乗せ!?
需要予測で、競合路線想定せず(桃花台線)
桃花台線廃止後の提案:高架橋はできるだけ早く撤去すべきだ!

上記以外にも、「桃花台線」に関する記事を、多数書いています。興味のある方は、「桃花台線(ピーチライナー)」のカテゴリを、ご覧下さい。
[ 光ヶ丘中学校 関連の記事(桃花台新聞)]
有害物質を含む土壌が埋設された可能性のある学校(大城小学校、光ヶ丘小・中学校)
学校教師の実情(光ヶ丘中学校)
制服等のリサイクル - その3(光ヶ丘中学校)
町で清掃活動 - その4(光ヶ丘中学校)

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by kyu3_2 | 2007-02-28 20:06 | 桃花台線(ピーチライナー) | Comments(0)

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