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中日新聞の桃花台線に関する記事に疑問

中日新聞」の「桃花台線(ピーチライナー)」に関する記事で、最初に疑問を憶えたのは、今年の3月のことでした

その記事の内容は、「(識者達によって構成されている)『桃花台線のあり方検討会」が、『桃花台線に関する提言(※PDF形式)』をまとめた」というものでした。

提言の内容は、「運行の仕組み(システム)」を変更したり、様々ないベントで利用者を増やしたり、・・・というものでした。これは、「存続が決定した」のではなく、「存続に向けての提言(アドバイス)」に過ぎません。しかし「中日新聞」は、まるで存続が決まったかのような記事のタイトルを、つけています。「中日新聞」が付けた記事のタイトルは、「桃花台線、存続へ」。

次に疑問を憶えたのは、ある事実を、記事に盛り込まないことです。その事実というのは、「読売新聞」では掲載されています。それは、「桃花台線の建設にあたって、競合路線をまったく考慮していなかった」という問題です。

桃花台線 競合路線 想定せず 名大教授指摘 愛知県、甘い需要予測(YOMIURI ONLINE)

私の読んだ記事の中では、「中日新聞」がこの話題を掲載したことは、ありません。

この問題は、とても大きな問題です。電車の路線を敷くのに、競合路線を比較・検討しなかったなんて・・・。

次に疑問を憶えたのは、桃花台線に関する特集記事、「15年目の岐路」です。

記事では、ある人のコメントを載せています。「(桃花台線が)高蔵寺へとつながることは、(桃花台)住民みんなの願いである」、と。このコメント自体は、あくまでその人個人の意見に過ぎません。しかしこの人のコメントを引用して、あたかも「桃花台ニュータウン」に住んでいる人が、全員、「高蔵寺駅」へとつながることを望んでいるかのように書いています。

この特集記事の最後には、「失ってから、気づくものがある」とする、なんとも感情的な表現。この記事全般に言えることなのですが、桃花台線に否定的な要素、例えば負債の額などは、とてもあっさりとした文章で書かれています。それに対し、存続を求めるような意見は、やたらと「感情的」な書き方がされています。この記事の論調は、「桃花台線を存続させるべきだ」というものでした。

(ちなみに、「愛知県庁」の交通対策課のページでは、現在も、桃花台線は、「高蔵寺への延長が検討されている路線」とされています。)

次に疑問を憶えたのは、「小牧市議会」で、議員が桃花台線について、市長に質問した内容が、掲載された記事です。この記事では、議員が市長に対し、桃花台線を廃止する事は、土地の価格を下げる事になり、その点で、「将来禍根を残すことになる」と発言しています。その議員の発言を、中日新聞では、そのままタイトルにしています。タイトルは、「将来、大きな禍根も」です。

(一体なぜ、中日新聞は、こんなにも、過激なタイトルをつけたのでしょう?なぜこの言葉を、選んだのでしょう?踏み込んだ言い方をすると、なぜこうも、桃花台線の存続を、「煽る」のでしょう?)

私個人の意見ですが、記事のタイトルとは異なり、「禍根を残す」と思っている人は、桃花台に住んでいる、ごく一部の人たちだけでしょう。と言うのは、もし仮に「禍根を残す人」が大勢いたならば、何らかの行動に打って出るに違いない、と思うからです。しかし実際、桃花台線の存続運動は、まるで起こっていません。また「存続」に関する問い合わせも、桃花台新交通には、届いていないようです。この事は、「読売新聞」の記事にもなっています。

存続運動起きず 不便な桃花台線 住民あきらめムード(YOMIURI ONLINE)

最後に、もう一つ。その記事が書かれたのは、東海地方で、大雪が降った日のことです。桃花台線の写真が載せられ、「普段の2倍の利用者だった」と、報じています。

確かに、2倍の利用者だったかもしれまん。桃花台で雪が積もる日は、1年で2・3回。それもほとんどが、翌日には無くなってしまいます。この日の雪は、半世紀ぶりの大雪だったそうです。

名古屋で58年ぶり大雪(YOMIURI ONLINE)

この日の利用状況を確認したわけではないのですが、普段の積雪の日でも2倍の利用者があったそうなので、おそらくこの日も、そうだったのでしょう。

桃花台線の普段の利用者数は、約3500人。大雪の日、2倍の利用者だと、約7000人になります。ちなみに、これらの数字は、「延べ利用者数」のようです。なので、普段の利用者数は、約1750人(※全ての人が、往復で利用したとして)。そして、この日の利用者数は、約3500人。

これに対して、現在の「桃花台ニュータウン」の人口は、約2万7000人です。なので、普段の利用者数は、「桃花台ニュータウン」の全人口の約6%。そして大雪の日に利用した人は、約12%になります。これは逆に言い替えると、普段、「桃花台ニュータウン」に住んでいる、約94%の人が、利用していないことになります。また大雪の日ですら、約88%の人が、利用していないことになります。

(ちなみに、桃花台線の建設前の需要予測は、約2万人です。この数が「延べ人数」だとしても、約1万人。この数字と比較すると、普段の利用者数は、約6分の1。大雪の日ですら、約3分の1です。また桃花台で積雪がある日は、せいぜい2・3日です。それも、積もった翌日には、道路の雪は、ほとんどなくなります。)

にも関わらず、この大雪の日一日を取り上げて、わざわざ「普段の2倍の利用者」と報じる理由は、一体何なのでしょう?

これは私の考えですが、「中日新聞」の内部の人間か、もしくは広告主の一部の人達が、桃花台線が廃止になると困るから、ではないでしょうか。そうでないと、桃花台線に関してこのような書き方をする理由が、思い当たりません。

公共交通機関(桃花台 便利リンク集)
天気予報、地域のニュース、blog(桃花台 便利リンク集)
[ 桃花台線関連の記事(桃花台新聞)]
「桃花台線」に関する新聞記事
桃花台線に関する書物の紹介:「桃花台線建設誌」
代替交通機関としてのバスの運行を、打診(桃花台線)

上記以外にも、「桃花台線」に関する記事を、多数書いています。興味のある方は、「桃花台線(ピーチライナー)」のカテゴリを、ご覧下さい。

by kyu3_2 | 2005-12-30 21:34 | 桃花台線(ピーチライナー) | Comments(1)

Commented by Can at 2006-01-03 02:21 x
桃花台新交通への出資者をご存知ですか?

愛知県が最大の出資者ですが、小牧市と”名鉄”がそれぞれ10%を出資しています。これは勝手な想像ですが、桃花台からの交通手段を名鉄小牧線に導くために、競合を無視した需要予測がされたのだと思います。これによる、水増しされた名鉄小牧線の需要予測を使って地下鉄に乗り入れる交渉をした....。(だから、高蔵寺には延伸されることはありえ無い)

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