住民が愛知県と都市再生機構を提訴 - その2(地盤沈下と土壌汚染問題)

中日新聞の紙面を読んで知ったのですが、今年(2007年)10月に城山地区住民が愛知県と都市再生機構を相手取って起こした損害賠償訴訟の第1回口頭弁論が、12月6日(木)に、名古屋地裁で行なわれたそうです。
(※12月7日(金)朝刊 34面)



記事によると、住民側の主張は、以下の通りです。
住民:
「県は有害物質の存在を知りながら造成した。機構は必要な地盤調査や廃棄物撤去をしないまま分譲した結果、居住環境が損なわれた。」
これに対し愛知県都市再生機構(UR都市機構)は、以下のように反論し、自分たちの賠償責任を否定したそうです。
愛知県:
「地中に有害物質があるとの認識はなく、造成は適切だった。」

都市再生機構:
「健康への影響はなく、住宅の欠陥はない。」
最後に、この裁判に関する感想を書こうと思います。

愛知県と都市再生機構が上記のような反応を示すのは、当然だと思います。と言うのも、両者は桃花台ニュータウンの地盤沈下と土壌汚染問題に関する別の裁判でも、お互いの責任を争っているからです。

私自身はこの問題、愛知県・都市再生機構双方ともに責任があると思います。
愛知県の方は土地購入の段階で、この地に産業廃棄物が埋められていた事を知っていた可能性があります。仮に知らなかったとしても、造成工事の段階で、当時の愛知県庁職員が「廃棄物と見られる粘土が、大量に堆積していた事を確認」したと話している(そのため愛知県の「有害物質があるとの認識がない」と言う発言は嘘の可能性があると思います。)以上、少なくとも問題があると思われる土壌の調査・分析を行なうべきだったと思いますし、それらを適切に除去すべきだったと思うからです。
また都市再生機構の方は、住民側の「住宅を建てる前の段階で地盤調査を行なうべきだった」と言う主張が正しいと思うから、彼らにも責任があると思います。

ただ上記でも書きましたが、愛知県と都市再生機構は別の裁判でもこの問題を争っている以上、どうあっても、お互い責任を認めないでしょう。なので住民側は、もう少しこの裁判の行方を見守ってから、愛知県と都市再生機構のどちらか一方(都市再生機構が勝てば愛知県、訴えが否決されれば都市再生機構)を訴えた方が良かったのではないかとも・・・思います。

口頭弁論等(裁判所)
口頭弁論(Wikipedia)
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名古屋地方裁判所(Wikipedia)

損害賠償(Wikipedia)
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「損害賠償」で検索(weblio)

地盤沈下(Wikipedia)
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「地盤沈下」で検索(Yahoo! Japan)

土壌汚染(Wikipedia)
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「土壌汚染」で検索(Yahoo! Japan)
水質、土壌汚染(Yahoo! ニュース:サイエンストピックス)

名古屋地裁に特別清算を申請(桃花台新交通)(桃花台新聞)

天気予報、ニュース、ブログ(桃花台 便利リンク集)
市役所、公共施設(桃花台 便利リンク集)

追記(2008年1月26日)
愛西市の市議会議員を勤める吉川みつこさんのブログ、みつこの「環境・子育て・まちづくり」を見てしったのですが、この件に関する記事が、YOMIURI ONLINEにも掲載されていました。

地盤沈下 桃花台住民が提訴(YOMIURI ONLINE)

愛西市(Wikipedia)
[ 地盤沈下と土壌汚染 関連の記事(桃花台新聞)]
住民が愛知県と都市再生機構を提訴(地盤沈下と土壌汚染問題)
都市再生機構が愛知県を提訴(地盤沈下と土壌汚染問題)
地下水調査の結果を公表(地盤沈下と土壌汚染問題:愛知県)

 上記以外にも、桃花台ニュータウンで起こっている、地盤沈下と土壌汚染の問題に関する記事を、多数書いています。興味のある方は、カテゴリ「地盤沈下と土壌汚染」をご覧下さい。
[ 愛知県関連の記事(桃花台新聞)]
地下水調査の結果を公表(愛知県)
住民が愛知県と都市再生機構を提訴(地盤沈下と土壌汚染問題)
県の情報を動画で配信(愛知県)
住民が愛知県に公開質問状を提出 - その2(地盤沈下と土壌汚染問題)

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by kyu3_2 | 2007-12-08 20:57 | 地盤沈下と土壌・水質汚染 | Comments(6)

Commented by 5丁目住人A at 2008-01-06 22:32 x
初めてコメントします。産業廃棄物がでてきた居住地は災難ではすまされませんね。産業廃棄物の埋設範囲を造成した県や販売主が正確に特定できておらず亜炭鉱が多く存在した桃花台地区全般に廃棄物の埋め戻しの可能性があることを疑問に思います。
Commented by kyu3_2 at 2008-01-09 16:21
5丁目住人Aさん、初めまして。

>産業廃棄物の埋設範囲を造成した県や販売主が正確に特定できておらず・・・

そうなんですよねぇ。なので私は埋設範囲を特定する為、全地域で調査すべきだと思います。
Commented by 5丁目住人A at 2008-03-02 23:46 x
古雅3丁目にエコガーデンという環境を売り物にした住宅造成が施工されているのをご存知ですか。すでに3棟ぐらいの着工がある様ですが住宅販売センターが閉鎖され工事延長のためと書かれています。一部が着工しているのに工事延長はおかしいな?、造成工事が終わっているのに何の工事延長なんだろう?と思いますが。桃花台に越してきて以来、ずうっと販売してなかった土地で今頃売り出して地盤沈下原因の産廃が気になるなと思っていましたがまさか調査で発見されて工事延長の建前にしたのか?。桃花台区長会さんでも議題にしてほしいですよ。
Commented by kyu3_2 at 2008-03-04 22:51
5丁目住人Aさん、こんにちは。

>エコガーデン・・・住宅販売センターが閉鎖され工事延長・・・

エコガーデンは先日見に行った時は、道路や街燈などはほぼ完成しており、「いよいよ住宅の建設が始まるのかなぁ・・・」なんて思っていたので、・・・工事延長による販売延期は本当に意外でした。 (^^;
本当に、理由は何なのでしょうねぇ?私も気になります。

>ずうっと販売してなかった土地で今頃売り出して・・・

この件については、以前聞いた話だと、桃花台には沼地のような所がいくつかあり、エコーガーデンが整備されている場所も、元々そう言う土地だったのではないかと・・・思います。
その場合、造成前に"土地を寝かせておく"(しばらく放っといて、地面を固くする)必要があり、その為最近になってようやく造成が始まったのではないかと。
Commented by kyu3_2 at 2008-03-04 23:00
(先のコメントの続きです)
このような事例は篠岡3丁目でもあり、実際私が知る限り10年以上ずっと空き地だったところが、つい最近になって住宅の建設が行なわれ、最近になってようやく完成しました。
なので、たぶんエコーガーデンもそう言う理由なのではないかと思います。

>桃花台区長会さんでも議題にしてほしいですよ。

もしどうしても心配でしたら、桃花台区長会は去年から東部市民センターで公開で行なわれているそうなので、行ってみてはいかがでしょう?たぶん質問や意見なども、聞いてもらえるのではないかと思います。
開催日などは、公式サイトに掲載されると思います。

桃花台ニュータウン区長会↓
http://tokadai-kuchokai.rakurakuhp.net/
Commented by kyu3_2 at 2008-03-14 03:56
5丁目住人Aさんへ。

上記のコメントで「エコーガーデンが整備されている場所が、元々沼地だったのでは・・・」と書きましたが、そうではなく雨水などの"調整池"だったようです。書籍『桃花台 まちの記録」で、確認してきました。
(あと篠岡3丁目に関しても、同じく調整池だったようです。)

ただ造成前に土地を寝かせておく必要があったのは、事実だと思います。池だったところを埋め立てたので。

ちなみに、それを調整池だった事を裏付ける航空写真が、Wikipediaで公開されていました。もし良かったら、見てみて下さい。

1987年に撮影された航空写真↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/画像:Tokadai_New_Town_1987_001.jpg

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