都市再生機構と愛知県の対立する主張(地盤沈下と土壌汚染問題)

今回は、対立している「都市再生機構(旧『住宅・都市整備公団』)」と「愛知県庁 住宅企画課」の、それぞれの主張について書こうと思います。

まずは、都市再生機構(旧『住宅・都市整備公団』)の主張から。
・愛知県から問題となっている土地を購入した時、愛知県から「大量の廃棄物が持ち込まれた場所だった」とは、聞いていない。
・その為、地下「約 2.5m」までの地層しか、調査していない(※問題となっている『軟弱な地層』があるのは、約 4 から 8メートル)。
・「廃棄物があれば、購入していない。」

この主張に対し、愛知県庁 住宅企画課は、
・「土地売買の際、資料のやりとりはあったはず」
・「当時の公団(旧 住宅・都市整備公団)には、住宅の売り手として地盤をよく調べる義務がある」
・「(当時の公団には、)4メートルよりも下の層についても調査する必要があった」
・「基礎を頑丈にした近隣の住宅では問題が起きていない」

ここで、私には、一つの疑問が浮かびました。それは、愛知県が主張している、「基礎を頑丈にした近隣の住宅では問題が起きていない」という指摘です。

※ここで一言(ひとこと)断っておきますが、私自身は、建築について詳しいわけではありません。また実際にその土地を見に行ったわけでもなく、基礎工事の状態を確認したわけでもありません。あくまで新聞記事の文面を読んで感じた疑問について、素人考えで感じた事を書いています。

私が気になったのは、「基礎を頑丈にした」と言う言葉です。これは、2つの意味に取れると思います。

まずは「通常よりも、頑丈にした」と言う意味。

もう一つは、「業者による『手抜き工事』が原因だったのでは」という意味。つまり、言い代えると、「問題となっている土地で、「地盤沈下」が起きなかった家の基礎工事はちゃんと行なわれ、「地盤沈下」が起きた家の基礎工事はちゃんと行なわれなかった」という事です。

前者の場合は、「頑丈にした」と言うことで、「その土地に問題があった事が『基礎工事』の段階で明らかだった」事になります。つまり都市再生機構の主張が、覆る事になると思います。また少なくとも、「問題があった事を、『基礎工事』を行なった業者は知っていた」事になります。

後者の場合「地盤沈下」の原因は、「『基礎工事』を行なった業者の責任だ」と言えます。しかしこの場合、この土地に問題があったかどうかについては、業者も公団も知らなかった可能性があります。
こうなってくると、問題のある土地を「問題がある」と指摘しなかった愛知県の責任なのか、はたまた調べなかった住宅・都市整備公団の責任なのか、・・・・・。
住宅・都市整備公団の売った家に住んでいる私としては、愛知県が指摘する通り、「公団には、土地を調べる義務があった」と思います。
ただ問題がある土地を、愛知県が黙って公団に売ったとしたら、・・・それはそれで問題だと思います。なので愛知県は、当然「公団に対して、損害を補償すべきだ」と思います。

桃花台で地盤沈下 愛知県造成地住宅2軒解体、数軒被害(YOMIURI ONLINE)
愛知・小牧の桃花台ニュータウンで地盤沈下 2軒を解体(中日新聞)

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追記(3月22日)
「中日新聞」の紙面に、この「地盤沈下」についての記事が掲載されました。その情報を元に、内容を一部追加しました。
ちなみに掲載されていたのは、3月23日(木)朝刊 1面 と38面です。

また1面の記事は、「中日新聞」の「インターネット版」の方にも、掲載されています。

桃花台地盤沈下の原因? 造成前に製紙会社の産廃搬入(中日新聞)

あと、38面の記事に載っていた新しい情報(ひょっとしたら以前の記事にも、この事が掲載されていたかもしれませんが・・・)としては、愛知県と都市再生機構の双方とも、当時の記録は残っていないそうです。

追記(3月24日)
この問題に関して、新たな記事を見つけました。

ニュータウンの地盤沈下、責任めぐり機構と県が食い違い(KEN-Platz)

この記事によると、都市再生機構(旧 住宅・都市整備公団)は、問題となっている土地の約2.5メートル下までの地層は、「スウェーデン式サウンディング試験」と言う調査を行なっていたそうです。

ただ「廃棄物が捨てられていたとは、聞いていなかった」ので、それよりも下の地層については、調査を行なわなかったそうです。

スウェーデン式サウンディング試験とは(SOME THING)
スウェーデン式サウンディング試験(ジャパンホームシールド)

追記(9月1日)
8月30日(水)、都市再生機構がついに、愛知県に対して損害賠償をもとめる裁判を起こしたそうです。

都市再生機構 桃花台の地盤沈下で愛知県に損害賠償求め提訴(メ~テレ ニュース)
都市再生機構が県提訴 愛知・桃花台地盤沈下で(中日新聞)
[ 地盤沈下 関連の記事(桃花台新聞)]
これまでの経緯や今後の動向(地盤沈下)
地盤沈下が起きている地域(小牧市城山5丁目)
住民が、愛知県に対し要望書を提出(地盤沈下)

 上記以外にも、桃花台ニュータウンで起こっている「地盤沈下問題」に関する記事を、多数書いています。興味のある方は、カテゴリ「地盤沈下」をご覧下さい。
[ 桃花台ニュータウン近郊のニュース(桃花台新聞)]
また、土壌汚染(小牧市大草)
産業廃棄物「フェロシルト」が廃棄(小牧市大草)
「存廃判断の延長はない!」と、知事が、再々々度明言(桃花台線)
「意見交換会」の報道と、桃花台ニュータウンの現状(桃花台線)

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by kyu3_2 | 2006-03-05 23:55 | 地盤沈下と土壌・水質汚染 | Comments(0)

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