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小牧市長の記者会見での発言(桃花台線)


11月24日(木)に行なわれた記者会見で、中野直輝 小牧市長が、「桃花台線(ピーチライナー)」に関して発言したそうです。

桃花台線:中野・小牧市長、示唆「存続、市単独厳しい」(MSN Mainichi)

この記事に書かれている市長の発言の中で、気になったのが、以下の発言です。
「桃花台線はバブル末期に完成し、経済状況に恵まれなかった。周辺の開発も進まず状況は悪い方に向かった」
私は、中野市長に質問したい。「仮に経済状況が恵まれたなら、桃花台線は経営がなりたったのでしょうか?」また、「周辺の開発が進まなかったのは、経済状況が問題なのではなく、小牧市の政策が悪かったからなのではないか?」と。

「桃花台線」は、建設に当たって、とんでもない試算を出しています。1日の利用者数は、当初の予想では、約2万人(開業7年目の試算 ※愛知県著「桃花台建設誌」参照)。しかし実際は、約3500人利用しかありません(開業14年目、2004年の利用者数 ※「桃花台線ありかた検討会」の「提言」(※PDF形式)で使用されている、資料参照)。当初の予想の、約6分の1に留まっています。また「需要予測に、競合路線をまったく考慮していなかった」ことなど、そもそも建設されたこと自体が、問題視されなければなりません。

また「周辺の開発」に関しては、あきらかに、小牧市側の責任です。仮に開発できなかった理由が「経済状況」にあるのならば、巨大複合スポーツの「パークアリーナ 小牧」は、なぜ建設できたのでしょう?(私の記憶が確かならば、この施設ができたのは、今から3・4年前です。)そもそも小牧市は、桃花台線を用いた街づくりを、まったく考えていなかったのではいか、と思います。建設以後もまったく何も行なわれなかった事などを考慮しても、その責任はあきらかに、「小牧市側」にあります。

今後重要になってくるのが、「廃止後の様々な問題の解決」もそうですが、建設に際して行なわれた「とんでもない試算に対する責任追及」、そして桃花台線を利用した街づくりが行なわれなかった事に対する「小牧市に対する責任追及」だと思います。特に、建設の際試算に関わった人たちには、損害賠償請求を行なうべきです。そうすることで、莫大な撤去費用を、少しでも減らせると思うからです。

公共交通機関(桃花台 便利リンク集)
スポーツ施設(桃花台 便利リンク集)
[ 桃花台線関連の記事(桃花台新聞)]
桃花台線廃止後の対策を、いち早く行なうべきだ
桃花台線の「存廃」についての知事の発言(愛知県)
桃花台線廃止後の提案:残った駅舎や高架橋をどうするか? - その3

上記以外にも、「桃花台線」に関する記事を、多数書いています。興味のある方は、「桃花台線(ピーチライナー)」のカテゴリを、ご覧下さい。

by kyu3_2 | 2005-11-26 17:26 | 桃花台線(ピーチライナー) | Comments(0)

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